事例に学ぶ採用リスク⑦バイトテロ再び!カレー店の休憩室で不衛生行為
2021.06.16
概要
2021年6月14日、カレーハウスCoCo壱番屋を運営する壱番屋は、従業員によるSNSへの不適切な投稿があったことについて謝罪しました。
SNSで拡散されたのは、従業員と見られる男性がズボンのなかに手を入れ、食べかけのカレーに何かを振りかけるというもの。別の男性が「うわー!」と声を上げますが、上記の男性は「スパイスを振りかけました」とつぶやきます。カメラがカレーに近づくと、ライスの上に陰毛のようなものが乗っていました。
これはインスタグラムに投稿された15秒ほどの動画で、6月13日にはツイッターに転載、拡散されました。
報道によると、壱番屋の経営企画室は「福岡県内にあるフランチャイズ加盟店で12日夕に実際にあったこと」と認めています。また、上記の従業員は「鍵付きのアカウントで、24時間で消えるストーリーにアップしたため、仲間うちで見るつもりだった」と回答しています。
今回の件について、壱番屋は「店舗従業員による不適切な行為とお詫びについて」というタイトルでお知らせを出し、以下のように謝罪しています。
「このような、店舗内の休憩室での不衛生で不適切な行為によって、お客様に大変ご不快でご不安な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」
また、アルバイト店員二人については「事実関係を認め、素直に反省しておりますが、弊社といたしましては規程に則って厳正な対応を行う所存」としています。
学生の場合、在学中のトラブルは履歴書だけではわからない
「厳正な対応」というだけではどのように対処するかわかりません。懲戒解雇されるかもしれませんが、注意するだけで終わる可能性もあります。
また、今回の報道だけでは、上記の従業員が社会人なのか学生なのかわかりません。在学中のアルバイトは職歴として新卒時の履歴書に書く必要はありません。
上記の従業員が学生アルバイトであった場合、就職の際、面接や履歴書を見るだけでは、過去に上記のようなトラブルを起こしたことはわかりません。
本事案の従業員の人物像
上記の従業員は「鍵付きのアカウントで、24時間で消えるストーリーにアップしたため、仲間うちで見るつもりだった」と発言しています。
最近もピザチェーンで同様のニュースが報道されています。「鍵付きだから」「消えるから」といって、SNSにアップするとどうなるかわかりそうなものにも関わらず、同じことをしています。
このような行為をしてはいけないのは当然ですが、上記の従業員は良識がなく、情報リテラシーやモラル、危機管理能力が欠如している人物であることが窺えます。
採用後に想定されるリスク
上記のような応募者を採用した場合、入社後に会社の社章や制服を着用して不適切な動画を撮影したり、社外秘の内容をSNSで拡散したりする可能性もあります。
従業員が不適切な動画や社外秘の内容をSNSで拡散した場合、以下のようなリスクが想定されます。
・苦情やクレームなどの電話対応に追われ、通常の業務ができなくなる
・売り上げが減少する
・風評被害が発生する
・閉店や契約解除に追い込まれる
・上場企業の場合は株価が下落 など
このように、従業員の不始末は事業の正常な運営を妨げ、会社経営にとって大きなリスクにつながりかねません。
採用リスクを回避する方法
上記のような応募者は、履歴書や面接だけで見抜くことはできません。
レキシルはWebの専門手法を活用し、SNSや各種ニュースサイト、データベースなどを調査することで、履歴書や面接だけではわからない応募者の情報や性格、素行などを評価・報告します。
通常の採用基準にレキシルをプラスすることで、トラブルを起こしかねない応募者の入社を防ぎ、採用リスクを回避しやすくなります。
まとめ
「厳正な対応」というだけではどのように対処するかわかりません。懲戒解雇されるかもしれませんが、お咎めなしの可能性もあります。
上記のような応募者は履歴書や面接だけで見抜くことはできず、入社を防ぐことができません。
SNS全盛の今だからこそ、採用基準に新たな判断軸を加え、リスクを回避することが重要です。