採用手法・課題対策

履歴書で経歴詐称しているかわかる?経営者が知っておきたい採用の裏技

2022.01.17

履歴書や職務経歴書はどんな企業の採用でも一番始めに通る道です。ここでもし経歴や職歴の詐称を見つけられるとしたら、質の高い選考ができます。

しかし、正直に申しますと履歴書だけで嘘かどうかを判断することは難しいです。

卒業証明書など、経歴を証明できる書類を提出するなら判断はつきますが、仕事実績など証明しようがないものとなると、実際に本人の口から聞く意外に方法はないと思っている担当者の方も多くみられます。

今回の記事では、履歴書のどの部分が経歴詐称されやすいか、そして面接などで見分けるにはどうしたらいいかを説明します。

そして、まだ一部の会社しか導入していない第三者チェックという裏技も紹介します。

履歴書で経歴詐称されやすいポイントと見分ける方法

履歴書や職務経歴書の中で特に詐称されやすいポイントは以下の5つです。

①スキル
②役職
③転職回数
④在籍期間
⑤雇用形態

履歴書の経歴詐称ポイント①:スキル

ポイント一つ目はスキルです。

wordやExcel、PowerPointなどのソフトウェアの操作能力、プログラミングや英会話をはじめとしたビジネススキルを指します。

詐称されやすい例を挙げるとすれば、必須スキルではないけどあったら嬉しい歓迎スキルを設定している場合です。

例えば、「いずれは海外にビジネスを展開したいから、今のうちに英語に強い人材が欲しいなあ」など、今の事業に関係ないけど、将来おそらく必要になるであろうスキルを「歓迎」という形で募集要項に設定したと考えてください。

すると、あまり重要ではない分、面接の際に英語力について聞く時間は少なくなるでしょうし、志願者もそんなに深く聞かれないのではないかと思い、スキルを詐称する場合があります。

対策としては、どこまでのスキルがあれば歓迎なのか、歓迎とする理由はなんなのかを明確にして、面接や筆記試験で正しく応募者の能力を理解する必要があります。

履歴書(職務経歴書)の経歴詐称ポイント②:役職、業務内容

ポイント二つ目は役職や業務内容です。

詐称されやすい例を挙げるとすれば、プロジェクトの大きさ、責任の大きさを誇張することです。

例えば、マネージャーでも、2人規模が10人規模では、スケジュール管理能力も、仕事能力も求められることが全く違います。

店長をしていたとしても、雇われていて数々のマニュアルをこなすだけの店長か、事務作業、企画、実務全てこなしている店長ではかなりの差があります。

面接が短い時間であることをいいことに、ある程度誇張した役職や、規模の大きい実績、業務を言っておいてもバレないだろうと考える人は実際にいますので注意が必要です。

対策としては、重視しているポイントの関する業務経験は、面接の時に具体的に踏み込んだ質問をしてみることです。

履歴書の経歴詐称ポイント③:転職回数

ポイント3つ目は転職回数です。

詐称されやすい例を挙げるとすれば、転職回数による自分のイメージダウンを避けるためです。

転職の理由は、転職者自身のキャリアアップや前職の待遇の悪さなどさまざまですが、人間関係のいざこざや、実績を上げられずクビにされたなど、一般的によく思われないものもございます。

その転職を無かったことにして、アピールできるキャリアのみを提出する例がございます。

本人からすれば、仕事内容は実体験で話すことができるので、職歴を改ざんしても面接の受け答えで困ることはないです。また、企業側も深く質問をしないと判別がつけられません。

なにも転職回数が多いことは悪いことではありません。自ら選んで転職回数を多くしているのなら、面接などでその理由を言って納得してもらうと考えていいと思います。

しかし、嘘をつくということは隠したいと思うから隠しているということです。

退職証明書や雇用保険の書類もこれまでの全ての会社のものを出すわけではないので、面接や書類で判断するのは素人だと難しいです。

履歴書の経歴詐称ポイント④:在籍期間

ポイント4つ目は、在籍期間です。

詐称されやすい例としては、先ほどの転職回数と同じく、都合が悪いことを隠そうとする場合です。

転職回数の詐称と違うところは、無職の期間を隠せることです。

例えば、失業手当を1年間もらっていた時期があり、無職の期間が1年あるにも関わらず、前の会社の在籍期間を1年伸ばすことによって無職の時期を無かったことにする場合がございます。

こちらも、履歴書に書く仕事は自分の経験したことであり、面接でも実体験で話すことができるので、企業側が深く質問をしないと判別がつけられません。

履歴書の経歴詐称ポイント⑤:雇用形態

ポイント5つ目は雇用形態です。

詐称されやすい例てしては、契約社員なのに正社員ということにしたり、グループ会社で働いていたにも関わらず、本社に就職していたことにする場合です。

また、派遣社員の出向先でその正社員を同じように働いていたからといって、出向先の会社し就職したことにする場合もございます。

これも、実際に業務した経験や知識があるため、何をしたか、どういった結果を出したかに嘘はない状態で話せるので、面接だけで判別することは難しいです。

その他の経歴詐称ポイント:学歴

もう一つ、学歴の詐称にいついても述べておきます。

出身の大学を詐称するのは知識がない限り難しいですが、大学院の場合は別です。

大学院には、試験にさえ合格すれば、その大学以外の人も入学できますし、面接で話す内容も大学院に集中させれば、違和感なく面接を乗り越えられると考える場合があります。

面接時に詐称については聞きにくい

ここまで、履歴書で経歴詐称しやすいポイントと、その対策について説明しましたが、実際に詐称しているがどうかはどうしても面接者の判断になってしまいます。

たとえ面接の受け答えや話す内容で少し怪しいなと感じても、面接会場で詐称してますか?なんて質問はしにくいものです。

もし違った場合、志願者の心が傷つくばかりか、会社の評価が下がる恐れがあります。正しかったとしても、聞かれた志願者が首を縦にふることはまずないでしょう。

第三者チェックの重要性

そんな問題を解決する裏技として、第三者チェックのレキシルがございます。

第三者チェックとは、履歴書や職務経歴書が正しいのかを知識を持った業者に確認してもらうサービスです。個人情報保護法に抵触しない範囲で、対象者の元同僚にインタビューを行ったり、書類の審査をします。

サービス利用により、企業側は種類や面接の回答内容に疑心暗鬼になることなく、詐称している人を見分けることができるようになります。

たとえ怪しいと思っても、圧迫するような質問をする必要はありません。面接の時に聞きたい質問を遠慮なく聞いて構いません。

また採用してしまった際、ミスマッチによる早期退職や採用による費用流出も防げるため、経歴詐称をした人を見つける以外のメリットもございます。

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まとめ

履歴書の経歴を詐称するのは悪いことですが、言い換えれば嘘をついてでもいい印象を与えて会社へ入社したいと思ってくれているということです。

それを本人の前で非難したり、気まずい雰囲気になって会社に悪い印象を持たれるのではなく、応募者のチャレンジ精神を大事にしたまま採用を見送れると、お互い困ることはありません。

だからこそ裏技と言えます。

いちいち本当かどうか疑心暗鬼にならなくても、純粋に会社に合う人だけを探せてリスクのない面接をできるようになった方が、会社の発展につながるのではないでしょうか。