木村花さんを中傷したとして約129万円の賠償命令!男性は欠席…
2021.05.28
概要
恋愛リアリティ番組「テラスハウス」に出演し、2020年5月に亡くなった女子プロレスラー・木村花さんをSNSで中傷したとして、長野県の男性に対し、花さんの母・木村響子さんは約294万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴していました(1月22日付)。
5月19日、東京地裁の池原裁判長は、この男性に対し、慰謝料など129万2千円の支払いを命じました。
訴状によると、男性は花さんが亡くなったあとも「テラハ楽しみにしていたのにお前の自殺のせいで中止。最後まで迷惑かけて何様?地獄に落ちなよ」「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう」などとTwitterに投稿していました。
男性からは反論や答弁書の提出がなく、口頭弁論も欠席し、4月21日に結審していました。
加害者の人物像
ネットやSNSに誹謗中傷を書き込む人は、いたって普通の人であることが多く、軽い気持ちで書きこむことがほとんどだと言われています。
しかし、軽い気持ちでネットやSNSに誹謗中傷を書き込めるということは、共感性や社会良識が乏しく、衝動的に行動する人物であることが窺えます。
また、上記の男性は口頭弁論を欠席していることから、ストレス耐性や責任感が欠けていることも窺えます。
今回の事例は民事訴訟であって、刑事罰が科されたわけではありません。そのため、面接や履歴書を見るだけでは、この男性が過去に上記のようなトラブルを起こしたことはわかりません。
入社後に想定されるリスク
上記のような応募者を採用した場合、入社後に不適切な内容をSNSに投稿したり、ハラスメントなどを行ったりする可能性も否定できません。
従業員が不適切な内容をSNSに投稿した場合、以下のようなリスクが想定されます。
・苦情やクレームなどの電話対応に追われ、通常の業務ができなくなる
・風評被害が発生する
・売り上げが減少する
・閉店や契約解除に追い込まれる
・上場企業の場合は株価が下落
・など
また、従業員がハラスメントなど社内の秩序を乱すような行為をした場合、以下のようなリスクが想定されます。
・社員のモチベーション低下
・作業効率の悪化
・退職連鎖(人的損失)
・ハラスメント被害者から損害賠償を請求される など
ハラスメント行為やSNS投稿を行わなかったとしても、責任感やストレス耐性の有無というのは仕事を行ううえで非常に重要です。上記のように、責任感やストレス耐性に欠けている人物を採用すると以下のようなリスクがあります。
・仕事を途中で投げ出す
・休職を繰り返す
・早期離職
このように、トラブルを起こしかねない応募者の入社は会社経営にとって大きなリスクにつながりかねません。
レキシルを活用するメリット
レキシルはWebの専門手法を活用し、SNSや各種ニュースサイト、データベースなどを調査することで、履歴書や面接だけではわからない応募者の情報や性格、素行などを評価・報告します。
通常の採用基準にレキシルをプラスすることで、トラブルを起こしかねない応募者の入社を防ぎ、採用リスクを回避しやすくなります。
まとめ
損害賠償請求を受けたかどうか、請求を受けたことにどう対処したかについては面接や履歴書ではわかりません。
SNS・ネット全盛の今だからこそ、採用基準に新たな判断軸を加え、リスクを回避することが重要です。