事例に学ぶ採用リスク

バイトテロ?!機械からソフトクリームを直接口に…

2021.04.28

事件の概要

2021年4月14日、大分県内の焼き肉チェーン「韓国苑」の従業員によるものと見られる不適切な動画がSNS上で拡散されました。

動画の内容は、店名がわかる服を着用した従業員が食品を口いっぱいにほおばって吐き出したり、ソフトクリームフリーザーの下から口でクリームを受け止めたりするというもの。閉店間際で客がいなくなった時間帯に廃棄される食材を食べようと盛り上がり、「調子に乗ってしまった」と話しているそうです。

報道によると、この動画は別府店のアルバイト従業員によるものであることが判明。運営する大心産業は謝罪文をHPに掲載し、従業員4人を懲戒解雇したと発表しました。

問題となった従業員はいずれも成人した大学生。動画を投稿した理由は「重く受け止めていなかった。調子に乗って楽しかったから載せた」と説明しているそうです。

在学中のアルバイトのトラブルは履歴書だけではわからない

解雇された従業員のなかには、大学卒業にあたって就職活動を行う人もいるでしょう。

基本的に、在学中のアルバイト経験は職歴として新卒の履歴書に書く必要はありません。そのため、面接や履歴書を見るだけでは、応募者が過去に上記のようなトラブルを起こしたことはわかりません。

また、注目なのは「調子に乗って楽しかったから載せた」という発言。悪いことをしているという認識がなく、情報リテラシーやモラル、危機管理能力が欠如していることが伺えます。

入社後に想定されるリスク

上記のような応募者を採用した場合、入社後に会社の社章や制服を着用して不適切な動画を撮影したり、社外秘の内容をSNSで拡散したりする可能性も否定できません。

従業員が不適切な動画や社外秘の内容をSNSで拡散した場合、以下のようなリスクが想定されます。

・苦情やクレームなどの電話対応に追われ、通常の業務ができなくなる

・売り上げが減少する

・風評被害が発生する

・閉店や契約解除に追い込まれる

・上場企業の場合は株価が下落 など

このように、従業員の不始末は事業の正常な運営を妨げ、会社経営にとって大きなリスクにつながりかねません。

レキシルを活用するメリット

レキシルはWebの専門手法を活用し、SNSや各種ニュースサイト、データベースなどを調査することで、履歴書や面接だけではわからない応募者の情報や性格、素行などを評価・報告します。

通常の採用基準にレキシルをプラスすることで、トラブルを起こしかねない応募者の入社を防ぎ、採用リスクを回避しやすくなります。

まとめ

在学時のトラブルは履歴書に記載する必要がないため、従来の採用方法だけではトラブル常習者の入社を防ぐことができません。

SNS全盛の今だからこそ、採用基準に新たな判断軸を加え、リスクを回避することが重要です。