概要
2016年2月2日、東京都中央区にある携帯電話販売店「auショップ」の公式ツイッターアカウントが「マジ頭にくるわー。いい年こいて。仕事しろよハゲ。」と投稿していたことが判明。
公式アカウントはすぐに当該ツイートを削除し、「店舗スタッフが誤って投稿したもの」と説明、拡散をしないようユーザーに呼びかけを行いました。
このアカウントは、通常、携帯電話のセール情報のみをつぶやいており、前後の投稿内容を無視する形で突然つぶやかれたのが前述のツイートです。
元のツイートは削除されていますが、すでにスクリーンショットのコピーなどが拡散されており、投稿から5年以上経った現在も削除されずに残っています。
SNSに投稿した内容は完全に消し去ることができない
今回の事例のように、SNSやネット上に投稿した内容は、投稿者が削除しても保存したスクリーンショットのコピーを拡散されたり、掲示板やほかのサイトに転載されたりするなどの形で残り続けることがあります。
つまり、一度投稿した内容は完全に消し去ることができないということです。
この報道だけでは、当該ツイートが誰に向けられたものかはわかりません。しかし、ネット上では「最低だな」「職場の空気やばそう」などのコメントが寄せられ、様々な憶測も飛び交っていました。
本事案の従業員の人物像
前述のとおり、当該ツイートは誰に向けて投稿したものかわかりません。しかし、店舗スタッフが店の公式アカウントで不適切な内容をつぶやいたことは事実です。
この店舗スタッフは情報リテラシーや危機管理能力が欠如している人物であることが窺えます。
採用後に想定されるリスク
上記のような応募者を採用した場合、入社後に社外秘の内容や内部情報、社員の悪口などをSNSに投稿・拡散する可能性もあります。
従業員が社外秘の内容や内部情報、社員の悪口などをSNSに投稿・拡散した場合、以下のようなリスクが想定されます。
・苦情やクレームなどの電話対応に追われ、通常の業務ができなくなる
・風評被害が発生する
・売り上げが減少する
・閉店や契約解除に追い込まれる
・上場企業の場合は株価が下落 など
このように、従業員の不始末は事業の正常な運営を妨げ、会社経営にとって大きなリスクにつながりかねません。
採用リスクを回避する方法
上記のような応募者は、履歴書や面接だけで見抜くことはできません。
レキシルはWebの専門手法を活用し、SNSや各種ニュースサイト、データベースなどを調査することで、履歴書や面接だけではわからない応募者の情報や性格、素行などを評価・報告します。
通常の採用基準にレキシルをプラスすることで、トラブルを起こしかねない応募者の入社を防ぎ、採用リスクを回避しやすくなります。
まとめ
SNSやネットに投稿した内容は、投稿者が削除しても完全に消し去ることはできません。
しかし、上記のような応募者は履歴書や面接だけで見抜くことはできず、入社を防ぐことができません。
SNS全盛の今だからこそ、採用基準に新たな判断軸を加え、リスクを回避することが重要です。